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2009年2月26日 (木)

第三回LLC 連携講座報告

20081213日(土)に講師、金子堯子氏

(日本女子大学理学部教授)による講演が行われました。演題と講演内容を簡単に報告します。

演題: 環境ストレスと植物たち

自分で動けない植物は環境ストレス(乾燥・飢餓・低温・高浸圧など)に耐えて生きのびるために長い時間をかけてそれぞれに工夫を重ねてきたが、最近、プロテインホスファターゼ(PP)が関わっているということがわかってきた。研究材料としてはポプラ、タバコに加えて植物と動物のそれぞれの性質を併せ持つ真正粘菌などが使われた。真正粘菌は単細胞なのにもかかわらず脳を持つ生物のように迷路を見事にクリアしたり、今話題の面白い生物である。

 ところで、日本はバブル時代にインドネシアから大量の木材を買い、インドネシアの熱帯雨林1980年頃から急激に減っていった。政府は産業造林政策を始め、インドネシア科学事術院の植林事業に、昨年から京都大学の生存圏研究所が協力することになった。アカシア・マンギウム(まっすぐ・早く成長)とアカシア・アウリカリフォルミス(病気に強い)の優れた形質を有するアカシアハイブリットを作出して植林を目指している。

その研究チームの重要メンバーとして本学大学院でPPの研究で博士(理学)の学位を得た卒業生が活躍している。ミクロの研究がマクロの世界に広がっているといえる。話の中から、演者は、次のようなことを私たちに呼びかけていると、感じた。

1、樹木を大切にすること。
2、子どもが自然と親しんでいるとき、たとえば落ち葉を頭からかぶっても叱らないような母親を増やしてほしい。
3、今を第2のルネッサンスと心得て、社会・産業・暮らし方などを見直してほしい。

                以上

上記講演のアンケート結果

回答率: 33%

1.        講座の内容について

 a  .日頃関心のあるテーマだった   26%

 b   内容がわかりやすかった      7%

 c   内容が難しくて理解しにくかった  7%

2. 今回の連携講座をどこでお知りになりましたか

 a   日本女子大学生涯学習センター後期講座案内を

   みて               10%

b   WILPFのチラシをみて      12%

  c   友人にすすめられて         5%

  d   その他               7%

3. 今後聞きたい講演内容について〇をつけ(重複回答可)、

   具体的にお書きください

環境               26%

b   人権                5%

c   戦争と平和            10%

d   国際情勢             20%

e   その他               0

ご意見・ご感想:

        インドネシアでこのような植林事業が行われているということ、この大きな事業のためにPP(プロティンホスファターゼ)の研究が役立されているということを始めて知りました。環境問題について考える良いきっかけになりました。

        植物とストレスの関係を分かりやすく話していただいて理解できました。ミクロの世界の研究をしておられて、研究成果をあげておられ感心しました。

植物と環境という身近な問題をとらえた良い講座だったと思います。

        とても分かりやすい身近な問題と生物学をつなげたお話を聞くことが出来てよかったです。科学者になっても閉鎖的にならず、様々な問題とつなげ総合的に判断できるようになりたいです。

        粘菌に興味が出てきました。植物はやっぱりすごいですね。地球上には、本当にまだ知らない事が沢山落ちていて、知れば知るほど面白くなります。

        貴重なお話有難うございました。今出来ることの一つとして、一つ一つを知ることがまず重要なのかなと感じました。放っておいても耐性をもった植物が進化して残っていくと考えられますが、人類がいるあいだに起きるかは分からないから、人工的な操作が必要なのだろうと思いました。

        “動けないために環境の変化を受けやすい”というお話、非常に納得がいきました。生き残るための適応の仕方は動物も植物も同じだろうけれども、植物にも意志があることもより理解できましたが、植物にはより一層の助けが必要に思う。

自分たちの生活の便利さのために存続が危ぶまれる程まで、熱帯雨林を伐採してしまった結果が、今そこに住む動物たちの生存まで脅かしているということへの、人間の(殊に日本の)果たさなければならない責任は計り知れないほど大きいと思う。

一人一人が地球環境についてもっと自覚する必要があると思う。

        大変地道でかつ現在と将来を見据えたご研究をお話いただき、感動しました。卒業生のインドネシアでの活躍も大変うれしい情報でした。先生の受講者の質問に対するお答えは、とても判りやすく科学者らしいすばらしいものでした。

        久しぶりに生物の講義が伺えてとても嬉しかったです。自分は理学的な話に飢えていたのだなと自覚しました。

        植林についてはまだ基本的な段階ですが、基礎を固めての今後の完成度が期待されて、有意義だったと感じました。

        環境ストレスの内容がよくわかりました。

今後への要望:

        “温暖化”について―環境破壊がこの最たるものだと思われる。素人目にもはっきりそれと分かるものが、身近で見られるようになっている。

        女性の生き方について。

        金融について。

        地球温暖化の影響について。

        このような講座・講演は一回のみではなく、何度も色々な所で行ってほしい。

ご協力ありがとうございました。

(いずれも、13:3015:30、日本女子大学百年館506
室で「いま、三方向から環境問題を考える」のタイトル

の下で行われた。参加者は延べ130名。詳細は、年度末

に発行される『報告書』に記載予定。)

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