2009年度日本女子大学生涯学習センターとの連携講座
2009年度日本女子大学生涯学習センターとの連携講座 第一回講座が2009年10月24日(土)に黒崎伸子氏(国境なき医師団員)により開かれ、多くの受講者がありました。 演題と講演内容を簡単にご報告します。 演題: 増大する緊急医療援助・人道支援のリスク ~国境なき医師団の現場では~ 国境なき医師団(MSF)員として、2001年よりスリランカ、イラク、インドネシア、ナイジュリア、ソマリアなどで外科医として活動する一方、長崎病院の医師であり、62,63回の国連総会政府代表顧問団の1員でもあった黒崎氏に、国境なき医師団の現状とその課題について現場の状況を伺った。 初めにMSF(MEDECINS SANS FROTIERES)活動の原則と組織、世界的活動の状況について話があった。 次に黒崎氏の、現在まで9回におよぶMSF活動の報告があった。世界最貧国ソマリア(2008年)では、政情が不安定な中での人道援助活動が危険を伴うものだということ、また津波災害で苦しむスリランカ(2007年)ではシンハラ人とタミール人の民族対立という政治的意図に阻まれ厳しい活動規制があったこと、紛争地での女性への暴 力や子どもの劣悪な栄養状態の様子など、画像とともに体験談を語った。 MSFではいろいろな国から集まる海外派遣スタッフがチームを組み活動をしているが、医師・看護師の他にロジスティシャン(物資調達管理調整員)など多くの人材を必要としていると、黒崎氏はボランティア活動への参加や援助を呼びかけた。 黒崎氏は、MSFの活動で女性の地位向上の必要性を実感され、国連第三者委員会に参加したり、BPW(Business and Professional Women’s Club)に取組んだりと現在は活動の範囲を女性問題にまで広げて活躍されている。 ≪講演に関するアンケート結果≫ ● 回答率 63% 1. 講座の内容 a. 日頃関心あるテ-マ 50% b. 内容がわかりやすかつた 34% 2.今後聞きたい講座内容 a 環境 27% b. 人権 41% c. 戦争と平和 30% d. 国際情勢 48% e. その他 5% ①教育・女性・子供に関して ②特に現在の国際情勢 3. 感想および意見 ・現場でいらした先生のお話でと ても重い問題でした。でも各自がもっともっと関心を持ち、身近な人たちにも、是非私なりに伝えたいと思いました。 ・ 現場からの生の声を聞かせていただき、とても良い勉強になりました。 ・ 知らないことばかり、今日は一歩前進しました。 ・ とても興味深いお話で、国境なき医師団の活動を知ることが出来たこと、うれしく思います。 ・ 大変貴重なお話でした。国際協力活動はしておりますが、医療に関わる立場の人間ではないので、現場のお話を聞かせていただき、大変参考になりました。 ・ 色々な問題をかかえている日本も、先生のお話を聴き、世界の中ではやはり日本は恵まれていると思いました。世界中の人たちの人権と平和が守られる世の中になるように、力になりたいと思いました。 ・ 黒崎先生のお仕事のお話を伺うことが出来て、私自身もっと世界に目を向け、社会情勢や語学を習うことが必要だと思うと同時に、自分の公務員仕事も、特に福祉や教育の分野で努力して勤めたいと思いました。 ・ 医師として紛争地帯でのご活躍、頭が下がります。若い特に女性の人たちが国際的支援活動に参加したい意欲をもっているので、現状を知ることが大事と思います。後継者が多くでることを願っています。 ・ 短い時間でしたが、充実した時を持てたことを感謝しております。圧倒されました。日本女性の活動に誇りを持ちます。 ・ 初めてこの医師団の方のお話を聴くことできて良かった。活動にとても興味を持ちました。日本から参加する方が増えているのは、心強いことである。 ・ 医師として大変重要な世界貢献をされていることに感動しました。専門技術をこのような形で生かされ、素晴らしいお方だと感激しました。10分のうち2分くらいの割合でしか報道されない女性・子供の現状(不幸な)を、黒崎先生の実体験をスライドとお話で伺うことができ、大変有意義でした。 ・ ご経験にもとづくお話で感銘を受けました。継続して何回か企画していただけるとありがたいと思っています。(同意見が6名ほどあり) ・ 医師団の活動が具体的にスライドと共に聞けたので分かりやすかった。支援金が寄付であるため政治的介入を受けないこと、また証言活動が重要なことも知った。医療活動も政府によって制限されることもわかり、現地のスタッフの苦労を知った。 ・ 私は病院のなかでの医療資材や薬品の流通に関わる仕事をしています。国境なき医師団では、私のような仕事の経験を生かして働いている人もいるのでしょうか。興味がとても湧きましたので、調べてみたいと思います。このような興味を抱く機会を得られてよかったです。 ・ 人道支援について聞ける良い機会になったのでよかったです。 ・ TVや新聞などでは報道されないナマの現状を知りたいと思います。カメラマンなど何人かおられると思います。現地向け教育に関係する人のお話をよろしくお願いします。 以上




