2009年11月10日 (火)

2009年度日本女子大学生涯学習センターとの連携講座

2009年度日本女子大学生涯学習センターとの連携講座

第一回講座が20091024日(土)に黒崎伸子氏(国境なき医師団員)により開かれ、多くの受講者がありました。

演題と講演内容を簡単にご報告します。

演題: 増大する緊急医療援助・人道支援のリスク ~国境なき医師団の現場では~

 国境なき医師団(MSF)員として、2001年よりスリランカ、イラク、インドネシア、ナイジュリア、ソマリアなどで外科医として活動する一方、長崎病院の医師であり、62,63回の国連総会政府代表顧問団の1員でもあった黒崎氏に、国境なき医師団の現状とその課題について現場の状況を伺った。

 初めにMSFMEDECINS SANS FROTIERES)活動の原則と組織、世界的活動の状況について話があった。

 次に黒崎氏の、現在まで9回におよぶMSF活動の報告があった。世界最貧国ソマリア(2008年)では、政情が不安定な中での人道援助活動が危険を伴うものだということ、また津波災害で苦しむスリランカ(2007年)ではシンハラ人とタミール人の民族対立という政治的意図に阻まれ厳しい活動規制があったこと、紛争地での女性への暴

力や子どもの劣悪な栄養状態の様子など、画像とともに体験談を語った。 MSFではいろいろな国から集まる海外派遣スタッフがチームを組み活動をしているが、医師・看護師の他にロジスティシャン(物資調達管理調整員)など多くの人材を必要としていると、黒崎氏はボランティア活動への参加や援助を呼びかけた。

 黒崎氏は、MSFの活動で女性の地位向上の必要性を実感され、国連第三者委員会に参加したり、BPW(Business and

Professional Womens Club)に取組んだりと現在は活動の範囲を女性問題にまで広げて活躍されている。

≪講演に関するアンケート結果≫

● 回答率    63%

1. 講座の内容

  a. 日頃関心あるテ-マ  50%  b. 内容がわかりやすかつた 34%

2.今後聞きたい講座内容

  a  環境           27% 

 b. 人権          41%   

 c. 戦争と平和           30%

 d. 国際情勢         48% 

 e. その他              5%

  ①教育・女性・子供に関して

  ②特に現在の国際情勢

3. 感想および意見

 ・現場でいらした先生のお話でと  

ても重い問題でした。でも各自がもっともっと関心を持ち、身近な人たちにも、是非私なりに伝えたいと思いました。

   現場からの生の声を聞かせていただき、とても良い勉強になりました。

     知らないことばかり、今日は一歩前進しました。

     とても興味深いお話で、国境なき医師団の活動を知ることが出来たこと、うれしく思います。

     大変貴重なお話でした。国際協力活動はしておりますが、医療に関わる立場の人間ではないので、現場のお話を聞かせていただき、大変参考になりました。

     色々な問題をかかえている日本も、先生のお話を聴き、世界の中ではやはり日本は恵まれていると思いました。世界中の人たちの人権と平和が守られる世の中になるように、力になりたいと思いました。

     黒崎先生のお仕事のお話を伺うことが出来て、私自身もっと世界に目を向け、社会情勢や語学を習うことが必要だと思うと同時に、自分の公務員仕事も、特に福祉や教育の分野で努力して勤めたいと思いました。

     医師として紛争地帯でのご活躍、頭が下がります。若い特に女性の人たちが国際的支援活動に参加したい意欲をもっているので、現状を知ることが大事と思います。後継者が多くでることを願っています。

     短い時間でしたが、充実した時を持てたことを感謝しております。圧倒されました。日本女性の活動に誇りを持ちます。

     初めてこの医師団の方のお話を聴くことできて良かった。活動にとても興味を持ちました。日本から参加する方が増えているのは、心強いことである。

     医師として大変重要な世界貢献をされていることに感動しました。専門技術をこのような形で生かされ、素晴らしいお方だと感激しました。10分のうち2分くらいの割合でしか報道されない女性・子供の現状(不幸な)を、黒崎先生の実体験をスライドとお話で伺うことができ、大変有意義でした。

     ご経験にもとづくお話で感銘を受けました。継続して何回か企画していただけるとありがたいと思っています。(同意見が6名ほどあり)

     医師団の活動が具体的にスライドと共に聞けたので分かりやすかった。支援金が寄付であるため政治的介入を受けないこと、また証言活動が重要なことも知った。医療活動も政府によって制限されることもわかり、現地のスタッフの苦労を知った。

     私は病院のなかでの医療資材や薬品の流通に関わる仕事をしています。国境なき医師団では、私のような仕事の経験を生かして働いている人もいるのでしょうか。興味がとても湧きましたので、調べてみたいと思います。このような興味を抱く機会を得られてよかったです。

     人道支援について聞ける良い機会になったのでよかったです。

     TVや新聞などでは報道されないナマの現状を知りたいと思います。カメラマンなど何人かおられると思います。現地向け教育に関係する人のお話をよろしくお願いします。

              以上

2009年9月18日 (金)

2009年度 WILPF・日本女子大学生涯学習センター

<<人道支援・女性の人権を考える>>

― 現代における現状と課題 ―

場所: 日本女子大学百年館

受付: 13時から  受講料: 無料

第1回講座 10/24 () 13:3015:30

増大する緊急医療援助・人道支援のリスク

―国境なき医師団の現場では―

講師: 黒崎伸子氏  日本BPW連合会前会長

2回講座 11/21 () 13:3015:30

女性差別撤廃条約の30

―女性に対する暴力と平和―

講師: 林 陽子氏  弁護士

主催 婦人国際平和自由連盟(WILPF)日本支

お問合せ:TelFax 0339446730

          (但し、火・木 10:00~16:00)

2009年8月25日 (火)

「野々山忠敬氏のお話を聴く会」

ミニ講演会のご案内
 「野々山忠敬氏のお話を聴く会」を下記のように開催いたします。
日 時   2009年9月10日(木)
       13:30 ~ 15:30
場 所   日本女子大学図書館4階共同研究室D

定 員 15名

 野々山氏は過日WILPF日本支部総会後の研修会で、『人道支援ー「個人の尊重」の理念をめぐって』
という演題でご講演いただきました。

 ご出席ご希望の方は下記へお申し込みください。
 Tel. 03-3351-2452 (担当 庄司)

2009年8月14日 (金)

WILPF広島・長崎64周年記念声明

WILPF Statement on the 64th anniversary of the atomic bombings of Hiroshima and Nagasaki

On 6 and 9 August 1945, the United States dropped two nuclear weapons on two Japanese cities—one on Hiroshima and the other on Nagasaki. These acts killed 200,000 civilians by the end of 1945 and many more in the years that followed. The development, manufacture, testing, deployment, and sharing of nuclear weapons continues affecting the Earth and its people today. The threat of the use of these weapons still exists. The arms race is not yet over.

While the United States and Russia are currently engaged in talks to reduce their stockpiles, the proposed agreement does not affect warheads held in reserve, “non-strategic” weapons, or the size of the total stockpile, nor does it require dismantlement of any nuclear warheads.[1] Meanwhile, both countries have plans to modernize their nuclear weapons and delivery systems.

A US plan for the development of a missile “defence” system in Europe has also increased tensions between the two countries. Meanwhile, China continues to modernize and expand its arsenal. The United Kingdom decided to renew its nuclear system last year. France’s president, while promising to reduce his country’s stockpile, also promised that he will retain the possibility to “send a nuclear warning” to underscore France’s “resolve” to protect its interests.[2]

There are also four countries that possess nuclear explosive devices but are not recognized as nuclear weapon states by the primary nuclear treaty regime, the Non-Proliferation Treaty (NPT)—and are thus not bound by its rules. India, Pakistan, and Israel are still making materials for use in nuclear weapons, while North Korea has threatened to resume production. Pakistan and India are both building new reactors to increase their capacity to make plutonium for nuclear weapons. Both are actively developing and testing ballistic and cruise missiles to carry nuclear weapons.[3]

Despite the end of the Cold War, despite supposed “thawing of tensions” between the major powers, and despite the reality of an interconnected, interdependent world order, the mythical ideal of the power of the bomb persists. It continues to influence national security doctrines, international relations, and multilateral negotiations, subsequently undermining international law, human security, and our ability to build resilience to the converging climate, peak oil, food, water, and financial crises we face.

WILPF urges all governments and citizens to consider our options for the future. It encourages everyone to support and work for the elimination of nuclear weapons and for the redirection of nuclear weapon expenditures to meet environmental, social, health, housing, food, and economic needs. We need to creatively build resilience into our international system that does not rely on violence or military power but rather promotes cooperation, ingenuity, and human security. As a first step toward this end, WILPF calls on all nuclear weapon possessors to cease modernizing their arsenals as a step toward the good faith pursuit of nuclear disarmament and a nuclear weapon free world.

和文

    

WILPF広島・長崎64周年記念声明

                                                  WILPF国際本部

                                                      2009年8月6日

 1945年8月6日と9日、米国は日本の2つの都市、広島と長崎に2発の原子爆弾を投下した。これにより1945年末から多年にわたり、20万人の市民が亡くなった。核兵器の開発、製造、実験、配置、そして共同防備は、今日地球と人類に悪影響を与えている。未だに核兵器使用の脅威は存在している。軍備拡張競争は終わってはいない。

 現在米国とロシアは核貯蔵削減につき交渉中である。しかし提案の取り決めによると、保有核弾頭、「非戦略的」兵器、貯蔵核兵器の総量について、何等変化を与えるものでなく、また核弾頭の撤去を要求するものでもない。その間、米ロシア両国は、核兵器とその攻撃システムの新鋭化を着々と進めている。

 ヨーロッパにおける米国のミサイル「防衛」システム開発プランは、米ロ両国間の緊張を高めた。その間、中国は所有核兵器の新鋭化と量的拡大を成し遂げた。英国は昨年その核兵器システムを改革した。フランス大統領は所有核兵器削減を、一方で約束しながら、他方では国益を守るフランスの「決意」を強調するためならば、「核の警告」の発動の可能性を保留すると言明した。

 現在、核起爆装置を所有する4ヶ国が存在するが、これらの国は核武装を規制する主要な国際条約である核不拡散条約(NPT)の加盟国ではなく、従ってその規定に拘束されない。インド、パキスタン、イスラエルは核兵器製造に使用する物質を現在も保有している。北朝鮮は核兵器製造再開の脅しをかけている。パキスタンとインドの両国は核兵器用のプルトニュウム生産能力高度化のため、新たな原子炉を建造中である。両国は核兵器搭載のための弾道・巡航ミサイルを積極的に開発、実験中である。

 冷戦は終結したし、巨大2国間の「緊張の雪解け」を思わせたにもかかわらず、また今日の世界秩序は相互に入り組んだ相互依存関係であるにもかかわらず、依然として原爆への信仰は根強いものがある。国家の安全保障政策、国際関係、多国間協定にこの力の信仰が悪影響を及ぼしている。その結果、国際法、人間の安全保障が侵食されている。また我々の直面する環境、石油、食糧、水の枯渇、経済危機に対決する我々の回復力伸張を阻害している。

 WILPFはすべての政府と市民に対して、我々の未来の選択につき考慮すべきだと呼びかける。我々はまた、全ての人に核兵器廃絶への支持と行動を呼びかける。核兵器への国家予算支出は、環境、社会、保健、住居、食糧そして経済的ニーズへ再配分されるべきだ。我々は暴力や軍事力に依存することなく、むしろ協調し、スマートに人間の安全保障に軸足を置いた国際システムを打ち立てるための創造的抵抗運動が必要である。この目的の第一歩として、WILPFはすべての核兵器保有国に対して、核廃絶、核なき世界への信頼醸成のため、所有核兵器の新鋭化中止を呼びかける。

             (石尾美代子訳

2009年7月14日 (火)

日本女子大学生涯学習センター連携講座(7)のお知らせ

今年度は現代世界における女性の人権、人道支援を中心テーマとして連続講演会を開催いたします。どなたでもお気軽にご参加下さい。

②10月24日(土)13:30-15:30

【講師】黒崎伸子氏 (国境なき医師団日本副会長・日本BPW連合会前会長)

 【演題】増大する緊急医療援助・人道支援のリスク~国境なき医師団の現場では

②11月21日(土)13:30-15:30 

【講師】林 陽子氏 (弁護士・国連女性差別撤廃条約委員会委員)

 【演題】女性差別撤廃条約の30年

        -女性に対する暴力と平和-

《お問い合わせ》婦人国際平和自由連盟日本支部

☎ 0339446730(火・木)

2009年7月 7日 (火)

国際本部―ホンジュラスのクーデターに関する声明

婦人国際平和自由連盟は、6月28日のクーデターによって権利と安全が脅かされたホンジュラスの人々およびホンジュラスの民主主義と自由のために闘っているすべての活動家に連帯と支持を送ります。



ホンジュラスにおける6月28日の軍部によるマヌエル・セラヤ大統領の非合法的な追放は、

大統領選挙の結果に表されているようなホンジュラス人の自決権を犯す行為です。選出された大統領は確立された憲法上の規則に従ってのみ大統領の職務から外すことができるのです。このクーデターはそれによって国連憲章の第一章に表されているような最も基本的な人権の一つを犯しました。この出来事は国の外交関係に重大な損失を与えたことを既に証明しましたし、今後も、もしホンジュラスで民主主義を取り戻す行動がとられないならば、同じことが続くでしょう。



最近の事件はホンジュラスの国民の人間としての安全保障に重大な脅威を引き起こします。クーデターは軍国主義をさらに推し進める行動です。それはさらに軍国主義化された社会への発展を表します。こうした社会では、合法性と公開の話し合いの代わりに、暴力と軍事力が権力を決定します。これはホンジュラスのすべての人々にとって危険に満ちた展開であり、とりわけ女性と子どもにとって危険なことです。



6月28日のクーデターは苦心して勝ち得たホンジュラスの民主主義をひどく脅かしました。直接的には新しい軍事政権は非合法で住民を代表していないという点で、また長期的には国の民主化への進展が今や社会的信用と民主化への不信の悪化によって妨げられるという点でそう言えるのである。軍事力の脅威と使用が合法的代議制に置き換わる時がくるなら、開かれた偽りのない民主的な話し合いにおける市民社会の政治参加の可能性は消えるでしょう。女性はすでに意思決定に影響を与える可能性を欠いているが、彼女たちの意見を言ったり、彼女たちに関心ある問題を持ち出すことはさらに困難になるでしょう。



婦人国際平和自由連盟は、ホンジュラスで民主的に選出されたマヌエル・セラヤ大統領の復職とホンジュラスの国民の権利を無条件に尊重するよう強く要求する。私たちはまた関係者がホンジュラスの国民的な話し合いの場の創設を支援することを応援します。そのような話し合いの場ができれば、ホンジュラスの国民の権利に対する尊重の念がつくられ、強まることでしょう。



7July 2009

(文責 牛山・出渕)

2009年4月24日 (金)

第3回映画会

映画会へのお誘い

    主催 婦人国際平和自由連盟(WILPF)日本支部

        「サ ラ エ ボ の 花」

日 時  2009年6月26日(金)14時~1630(受付 1330分)

場 所  セシオン杉並ホール 

166-0011 東京都杉並区梅里12232   電話 03-3317-6611

                セシオン杉並地図

丸ノ内線東高円寺駅下車徒歩5分または新高円寺駅下車徒歩7

関東バス(中野⇔五日市営業所・吉祥寺)で杉並車庫前下車徒歩5
都営・京王バス(阿佐ヶ谷⇔渋谷)でセシオン杉並前下車徒歩2

 

入場券  1,200円(全席自由)

  上映に先立ち、大竹洋子氏(東京国際女性映画祭ディレクター)の解説があります。

WILPF映画会

サ ラ エ ボ の 花

日 時  2009年6月2日(金)14時~1630(受付 1330分)

場 所  セシオン杉並ホール

F A X 申 込 書

お名前

ご連絡先                    電話

                        FAX

チケットお申込枚数            枚

 代金      円

問合せ先:婦人国際平和自由連盟(WILPF)日本支部

(開所  火・木10:0016:00

1128681 東京都文京区目白台2-8-1 

日本女子大学成瀬記念館分館内(電話&FAX 03-3944-6730

2009年4月16日 (木)

野々山氏講演会案内

野々山忠致氏講演会のご案内

日 時  2009516() 13:3015:30

会 場  日本女子大学桜楓2号館 3階

       東京都文京区目白台2-8-1

受講料   無料

  *************

演 題: 人道支援

―「個人の尊重」の理念をめぐって

講師紹介  野々山忠致 (NONOYAMA Tadayuki)

           駐ヨルダン大使、駐ノルウェー大使、桜美林大学国

       際学部教授を歴任、その間、国際赤十字・赤新月社

      連盟財政委員会委員

 著書 『人道支援』(集英社新書)

論 点:  1.人道支援が戦争や災害の犠牲者をさらに苦

               しめる事があるのは何故か。

      2.犠牲者を生む根源の問題―残虐行為や武力攻

               撃ーにどう対応するか。

      3.平和や自由のための市民活動は国や国際社会

        を動かすことができるのか。

主 催   婦人国際平和自由連盟 (WILPF)日本支部

お問合せ  TEL/FAX 03-3944-6730 (火・木-10:00~16:00)

       

2009年3月12日 (木)

日本・アラブ女性交流事業

23回日本・アラブ女性交流事業、公開フォーラム―アラブの女性たちは今― 報告

 2009年2月1日(日)、女性と仕事の未来館(東京・田町)で、「リーダーシップの達成とその成果」という演題で公開フォーラムが開かれた。今年度の担当は日本女医会。前日、静岡県掛川市でも行われた。司会は平敷淳子氏(国際女医会会長)。

江尻美穂子氏(国連NGO国内婦人委員会委員長)とワリード・マフムード・アブデルナーセル氏(駐日エジプト・アラブ共和国大使)の挨拶に続き5人の方の講演があった。シリア現地からの参加はなく大使館からの参加となった。

講演内容の概要は下記の通り。

  1.大森安恵氏(東京女子医科大学名誉教授)

「医療における女性のリーダーシップ達成その成果」

2.ナワール・ファリズ氏、(放射線開業医・ ヨルダン)

女性の教育、健康、そして社会、政治における多方面での女性のリーダーシップ達成の歩み

3.アジザ・ヘルミー氏(国家母子評議会上席顧問、エジプト)

古代からの女性リーダーの例をあげ、今日の女性リーダーシップのあり方を以下の3つにしぼる。      女性としてものを見る     男性のように行動     犬のように機敏な行動

         4.ラニア・アルハジ・アリ氏(在京シリア臨時代理大使、シリア)

シリアでの女性リーダーシップの現状

5.上川陽子氏(前内閣府特命担当大臣、男女共同参画・少子化担当)

「社会における女性リーダーシップ達成とその成果」

講演後、休憩・交流をはさみ、質疑応答が行われた。

なおこのフォーラムにWILPF日本支部からは9名参加。

2009年2月26日 (木)

第三回LLC 連携講座報告

20081213日(土)に講師、金子堯子氏

(日本女子大学理学部教授)による講演が行われました。演題と講演内容を簡単に報告します。

演題: 環境ストレスと植物たち

自分で動けない植物は環境ストレス(乾燥・飢餓・低温・高浸圧など)に耐えて生きのびるために長い時間をかけてそれぞれに工夫を重ねてきたが、最近、プロテインホスファターゼ(PP)が関わっているということがわかってきた。研究材料としてはポプラ、タバコに加えて植物と動物のそれぞれの性質を併せ持つ真正粘菌などが使われた。真正粘菌は単細胞なのにもかかわらず脳を持つ生物のように迷路を見事にクリアしたり、今話題の面白い生物である。

 ところで、日本はバブル時代にインドネシアから大量の木材を買い、インドネシアの熱帯雨林1980年頃から急激に減っていった。政府は産業造林政策を始め、インドネシア科学事術院の植林事業に、昨年から京都大学の生存圏研究所が協力することになった。アカシア・マンギウム(まっすぐ・早く成長)とアカシア・アウリカリフォルミス(病気に強い)の優れた形質を有するアカシアハイブリットを作出して植林を目指している。

その研究チームの重要メンバーとして本学大学院でPPの研究で博士(理学)の学位を得た卒業生が活躍している。ミクロの研究がマクロの世界に広がっているといえる。話の中から、演者は、次のようなことを私たちに呼びかけていると、感じた。

1、樹木を大切にすること。
2、子どもが自然と親しんでいるとき、たとえば落ち葉を頭からかぶっても叱らないような母親を増やしてほしい。
3、今を第2のルネッサンスと心得て、社会・産業・暮らし方などを見直してほしい。

                以上

上記講演のアンケート結果

回答率: 33%

1.        講座の内容について

 a  .日頃関心のあるテーマだった   26%

 b   内容がわかりやすかった      7%

 c   内容が難しくて理解しにくかった  7%

2. 今回の連携講座をどこでお知りになりましたか

 a   日本女子大学生涯学習センター後期講座案内を

   みて               10%

b   WILPFのチラシをみて      12%

  c   友人にすすめられて         5%

  d   その他               7%

3. 今後聞きたい講演内容について〇をつけ(重複回答可)、

   具体的にお書きください

環境               26%

b   人権                5%

c   戦争と平和            10%

d   国際情勢             20%

e   その他               0

ご意見・ご感想:

        インドネシアでこのような植林事業が行われているということ、この大きな事業のためにPP(プロティンホスファターゼ)の研究が役立されているということを始めて知りました。環境問題について考える良いきっかけになりました。

        植物とストレスの関係を分かりやすく話していただいて理解できました。ミクロの世界の研究をしておられて、研究成果をあげておられ感心しました。

植物と環境という身近な問題をとらえた良い講座だったと思います。

        とても分かりやすい身近な問題と生物学をつなげたお話を聞くことが出来てよかったです。科学者になっても閉鎖的にならず、様々な問題とつなげ総合的に判断できるようになりたいです。

        粘菌に興味が出てきました。植物はやっぱりすごいですね。地球上には、本当にまだ知らない事が沢山落ちていて、知れば知るほど面白くなります。

        貴重なお話有難うございました。今出来ることの一つとして、一つ一つを知ることがまず重要なのかなと感じました。放っておいても耐性をもった植物が進化して残っていくと考えられますが、人類がいるあいだに起きるかは分からないから、人工的な操作が必要なのだろうと思いました。

        “動けないために環境の変化を受けやすい”というお話、非常に納得がいきました。生き残るための適応の仕方は動物も植物も同じだろうけれども、植物にも意志があることもより理解できましたが、植物にはより一層の助けが必要に思う。

自分たちの生活の便利さのために存続が危ぶまれる程まで、熱帯雨林を伐採してしまった結果が、今そこに住む動物たちの生存まで脅かしているということへの、人間の(殊に日本の)果たさなければならない責任は計り知れないほど大きいと思う。

一人一人が地球環境についてもっと自覚する必要があると思う。

        大変地道でかつ現在と将来を見据えたご研究をお話いただき、感動しました。卒業生のインドネシアでの活躍も大変うれしい情報でした。先生の受講者の質問に対するお答えは、とても判りやすく科学者らしいすばらしいものでした。

        久しぶりに生物の講義が伺えてとても嬉しかったです。自分は理学的な話に飢えていたのだなと自覚しました。

        植林についてはまだ基本的な段階ですが、基礎を固めての今後の完成度が期待されて、有意義だったと感じました。

        環境ストレスの内容がよくわかりました。

今後への要望:

        “温暖化”について―環境破壊がこの最たるものだと思われる。素人目にもはっきりそれと分かるものが、身近で見られるようになっている。

        女性の生き方について。

        金融について。

        地球温暖化の影響について。

        このような講座・講演は一回のみではなく、何度も色々な所で行ってほしい。

ご協力ありがとうございました。

(いずれも、13:3015:30、日本女子大学百年館506
室で「いま、三方向から環境問題を考える」のタイトル

の下で行われた。参加者は延べ130名。詳細は、年度末

に発行される『報告書』に記載予定。)

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